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【レビュー】キレる私をやめたい│夫をグーで殴る妻をやめるまで

先日ご紹介した『うちの母ってヘンですか?』と同じく田房永子さんの作品です。
怒りをコントロールする系のハウツー本ってよくあるのですが、この本は一味違います。

作者自身のリアルすぎる経験談から過去のトラウマ、そしてその対処法まで、実践的に紹介されてます。

『キレる私をやめたい』とは

今まで誰にも言えなかった深刻な悩み――それは“キレる”こと。
あなたも家族や彼氏にこんなことしてませんか?

・頭に血がのぼってヒステリーをおこす
・後先考えずに物を投げたり、破壊したりしてしまう
・泣き叫んでわめき散らしてしまう
・つかみかかったり、ビンタや肩パンチをしてしまう
・イライラして暴言を吐いてしまう

本屋で冒頭をさらっと読んで、「えぇ!!!私と一緒やん!!」と衝撃を受け、即購入。

これ、題名が「キレる私」ですが、誰に対してもキレてるわけではなくて、「夫にだけキレてる私」の話なんです。

夫にだけ『キレてしまう私』

「こんなに私の怒らせるのはあんたくらいやわ!!!」

結婚してから何度夫にいったかわかりゃしない位言ってますw
正直、結婚してから頭がおかしくなってしまったのか?と思うくらい怒りが湧くのです、夫にだけ。

今までお付き合いした男性にここまで腹を立てたことなんて一度もないし、というか家族、友人含めてこんなに腹を立てたことは人生でなし。

なので他人が夫に対してキレてる私をみたら衝撃を受けると思います。それくらい、その場にそぐわないような怒鳴り方をします。

子供を産んでも治ってない

本を読んで一番ショックだったのが、お子さんを生んだ後も治ってないこと。
むしろ悪化してるエピソードが続きます。

私も、もし子供が出来て、それでもあんな風にキレてしまうことがあったら…死にたい。

ゲシュタルト療法

この本の中で、初めて知ったゲシュタルト療法
作者はこの療法を受けることで、楽になるきっかけを掴みます。

こちらの本を読んでみると、「今ここ」に集中することがキレやすい人はとても苦手なんだということがよーーーーくわかります。
(キレそうになった時の対処法についても詳しく書かれてますので、悩んでる方は是非読んでみてください)

とにかく目の前の状況とはとても不釣り合いなキレ方をしてしまう。

「そんなにキレること?」

夫から言われるセリフです;

私がきれるきっかけ

キレるパターンはいつも一緒。
義両親のことです。

「結婚式もできなかったし、新婚旅行も行きたい場所へはいけなかった!」
「何をするにも親の許可がないとだめ!頭がおかしくなりそう」

今となってはもうどうでもいいと思ってることまで蒸し返して、罵詈雑言を夫に浴びせます。
一度キレると止まらない。

この本に出てくる田房さんそのものになってしまうのです。生き写しやん・・と衝撃を受けたほど。

夫は変わったのに、私はキレるまま

確かに結婚当初は夫はひどかった。

でも今は、、随分、変わりました。そう変わったんです。
崇拝していた親のおかしい所も自分から話すようになりました。

それでも私は、ささいな夫の一言で、コップの水があふれ出してしまう。

苦しいし、恥ずかしいし、夫をこれ以上傷つけるのを、止めたい。

自分の母親を自分に重ねてる?

ゲシュタルト療法の本を読んで気付いたのが、私自身が自分の母親の怒りを自分に投影させてるのではないか?ということ。

姑(毒親)と同居だったため、父親に怒りを表現できなかった母親は、私にひたすら姑と父親の悪口を私に吹き込み続けました。

父と祖母の悪口を繰り返し言い聞かせた母が私に与えた影響

「絶対に、義親のいいなりになんてならない!!」

人一倍この思いが私は強いと思う。
だからこそ、義両親に過敏に反応してしまってる私自身の問題の根源がここにあります。

私は、母が表現できなかった怒りを体の中に溜めこんでいて、それを今夫に向けて吐き出してるだへなのかもしれない。

あぁ、そう思うと、夫には本当に悪いことをしてます。
だって結局離婚しないで、一緒に暮らしてるのは私の選択でもあるわけで。

『愛着障害~子ども時代を引きずる人々』

愛着障害という言葉を知ってますか?

amazonで毒親系の本を探してる時に、関連図書として出てきたのですが、レビュー評価がよいので読んでみることにしました。

毒親問題はほんと根深い…
そりゃそうですよね、人格形成に一番影響を与える幼少期~思春期を共に過ごしてるんですから。。

また読み終わったらレビューします!

まとめ:キレる私をやめたい

以上がキレる私をやめたいのレビューです。
漫画なので一気に読めますし、田房さんの絵がコミカルなので、必要以上に重たくならないにも救われました。

こういう系の本って、読後どーーーんと重たーくなったりしがちじゃないですか。自責の念が強まって、さらに自虐的になってしまうというか。
そういう心配は無用です。どちらかというと、どうにかせねば、と冷静に前向きに対処する気持ちになりました。田房さんの著書は毒親シリーズも含めておすすめっす。