「頭の中で繰り返し過去の嫌なことリピートしてしまう」
「何かに集中しようとすると、未来や過去、他人の問題へと意識が拡散する」
結婚してからここ10年、ずっと悩んできたこと。
何十冊も書籍を読んでも、一時的に楽になるだけで、根本的な解決には至らなかったその答えがようやく見えました。
大嶋さん著作の「それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも」をご紹介します。
「それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも」とは?
トラウマ治療の専門のカウンセラー大嶋信頼が、トラウマと脳の関係を事例を挙げながらわかりやすく解説し、誰でも簡単にトラウマから解放される方法を提案する。 本書では、著者が臨床の現場でその効果を実感したテクニックを伝授している。
著書の大嶋さんって初めて知ったのですが、レビュー評価も著書数すごいですね。毎月1冊ペースで新書が出てる?
この本を読んで学べたこと
ここ10年の自分の異様なマイナス思考はやはり異常だったことを改めて知れ、その原因である恐怖の根源、何より対処法が知れたのが大きな収穫です。
RT 自分が精神病のド真ん中にいるなんて当時は気付けなかった。なんで毎日異常なほど苦しく、死のことばかり考え、通常やらない行動に走ってしまうのかよくわからなかった。
— こだま (@eshi_ko) 2019年4月8日
大嶋さんの著書って自分には関係ないと思ってる本ほど、読むと心をえぐられるような事実と向き合えます。
今まで読んできた本と何が違うのだろうと考えてみると、解決するための理屈ではなく「方法」が書かれていたこと。
遅寝遅起きを辞めたことで病的なマイナス思考は改善されたものの、ふとした瞬間にダークネスサイドに落ちてしまうと、苦しかった過去や、まだ起きてもない未来の悲劇をリピートしながら繰り返してしまうクセが抜けきっていませんでした。
もはやこれはもう自分の人生の一部になってしまったんだろうな..と半ば諦めていたんです。
結婚前はこんなことなかったのにな…結婚が間違いだったのかな…と思ってしまったこと。
夫のことは大好きなのに。
①想定外の現実が引き起こされる理由
トラウマの人は脳の中が静かになってぼけーっとすることができない。
全てが自分が思い描いたことと逆の結果になってしまう。
以前「引き寄せの法則」のレビューで、私の人生って想像の逆のことがよく起こるんですよね…と書いた所なのですが、その理由がわかったあるよ!!
著書では「天邪鬼な反応」として説明がありましたが、このメカニズム、目から鱗。
私にまず必要はのは、引き寄せの法則より、こちらの本でした。
②トラウマは記憶から抜けて落ちてる
残念ながら、自分のトラウマになってることは、記憶から抜け落ちてるというケースも多いそう。抜け落ちてたら自分の力で思い出すのが困難ですよね。
じゃぁどうやって克服するねんって話ですが、その辺りの具体的な方法は著書に書かれてるのでご安心ください。
私の場合は、結婚を機にトラウマが出来ましたが、幼少期にそのトリガーとなるベースはあったんだと思います。はい、自分でもなんとなく想像がついてます。
育った家庭環境→義父へとバトンタッチされちまった。
あまりに辛かったことって、言葉にできなかったりしますよね。私も義父に言われて心から傷ついたことは誰にも話してません。
口にすることでまた自分が傷つくのが怖いんだと思う。
それにまがりなりに夫の父親なので、ストレス解消に悪口言った所でまた罪悪感に苦しむのは自分なんですよね…
こうして本当のトラウマには蓋をして自分がその恐怖から目をそらすために、場違いな怒りを場違いなタイミングで発散させてしまう。
あぁ、夫にだけキレてしまう、まさに私ではないか…
③トラウマを抱えてる人はストレスで緊張を和らげる
頭の中で、起きてもない未来の不安や、過去に人から言われたことを考えてるその時こそ「ストレスmax」の状態だと思いませんか??違うんですよ!
トラウマを抱えてる方は逆で、通常時こそストレスマックスで、頭の中で忙しく辛いことを考えてる時こそストレスが下がってる状態なのです。
著書では、唾液を使った試験で実証されてるのですが、トラウマを抱えてる人と、抱えてない人とは、反応が逆。
どーいうこっちゃって感じですが、そーいうこっちゃなのだ。
そもそもの前提を勘違いしてるから、治らないというわけ。
この本のイマイチだった点
長いんです~~~~
私はkindle版を購入したのですが、「もう読み終わったかな~」と思ったらまだ1/3位だった。
出版元の青山ライフさんは自費出版、社史制作の専門会社なので、もしかして、もしかして、これは担当さんの編集がないまま出版された??のかもしれません。
章が変わって新しい内容かな~と思って読み進めたら最後のまとめは、あれ??これ前の章でも言ってなかったっけ??みたいなことが何度かありました。
なので最初ばば~~と全体を読んで、その後特に興味を引かれた場所をもう一度読み直す、のがおすすめ。
とはいえ、中身ははすごく良いので、レビューは絶賛です。
口コミレビュー
私は、幼少期からずっと緊張感に苦しめられてきました。
今40代ですが、今日、本の中のことを実践してみると、本当に「凪」になりました。
どこでも、いつでも緊張感が付きまとって、挙動不審に見られていないか心配で、心配で、、、
でも、それがスーーーと、嘘の様に止んでいます。
「え?こんなに早くに効果出るの?てゆーか普通の人ってこんなに頭の中静かなの?!えーーーー!?」なんかもう衝撃的過ぎて、なんと言っていいのやら。
心理学・自己啓発・スピリチュアル・占いetc…
それらは色のない私に彩りを徐々に与えてくれましたが、
逃げグセがついているせいで、対人関係の中で実践的に反映させることが難しかったのです。
でも「それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?」は今後の私の希望になってくれました。
レビューを読むとまさに、そうそうと首を振りたくなるくらい、同意。
今まで読んできた書籍にも救われたことがたくさんありましたが、あくまでも気持ちがすっとするのはその読書後のみで、時間の経過とともにまた頭を悩ませてくる→また新しい本を探す、の繰り返しだったんですよね。
それがこの本を読んだことで止まりました。
人間に戻れた、という感じ。
まとめ
以上が、トラウマちゃんを読んでみた感想です。
ばばば~~っと勢いで書きましたが、これからさらに読み込んで、足りない部分を追記しながら、自分の頭も整理させていく予定です。
今まで読んで本だと、加藤諦三さんの著書もかなり好きなのですが、読後感が全く違った。
いい本に出合えました。
何よりたった数日試しただけで、あれだけ忙しかった頭の中がすごく静かになったんです。
カウンセリングを受けるとなると大ごとですが、たった一冊の本で楽になるとは。