奈良在住時、自然豊かな室生の辺りをしょっちゅうドライブしてました。
が、信仰心がなかったため近づくこともなかった女人高野として有名な室生寺。
今回の帰省でようやくご縁が出来ました。
「仏教美術の宝庫」と言われる数々の国宝仏像、すごかったYO。
目次
室生寺とは
奈良県宇陀市の自然豊かな山中に建つお寺(創建770年~781年)。明治の初期まで女人禁制だった高野山に対し、女性の参拝が許されていたことから「女人高野」として親しまれてきました。数々の貴重な国宝仏像が安置されています。
住所 | 宇陀市室生78 |
最寄駅 | 室生寺前バス停下車・徒歩5分 |
宗派 (御本尊) |
真言宗 (如意輪観音菩薩) |
HP | http://www.murouji.or.jp/ |
このお寺が掲載されてる本
駐車場から徒歩10分
山の中のお寺なので、お寺の目の前が駐車場だろうくらいに思ってたのですが、紅葉の時期は観光客がすごいそうで駐車場が2か所に分かれてます。駐車料金は一律500円。
離れた駐車場の方が広くて停めやすいです。少し坂道を歩くことになるけど、それほどでもないかな。
境内までの道のりは自然たっぷり、マイナスイオン。ちょっぴり紅葉が始まってました。
太鼓橋を渡ると女人高野の入口です。
女人高野とは
当時、女性禁止だった高野山に代わり、空海と縁を結びたい女性のためのお寺。全国に4つ存在する。
境内マップを見て想像以上に広くてびっくり。これは場所が覚えれない…と写真に撮ったけど、この後入り口で地図パンフ貰いました。
奥の院が位牌堂、というの初めてかも。
拝観料は大人600円
入口で拝観料を支払います。宝仏殿は別途300円かかるので、全部見るなら900円。
結構高めな設定ですが国宝の仏像が沢山安置されてるので管理が大変なんだと思います。高野山も高いもんな~
メインの金堂と本堂に行くにはがっつり石段を登るので歩きやすい靴がおすすめ。滑りやすくてひやっとしました。
(転んだ方が居たようで救急車で運ばれてました。石段って転んだ時の打撃考えるとほんと怖い)
沢山の仏様に会える金堂
この日の参詣は体力の限界地点に到達してたので(東京から夜通し運転して出雲大社を参詣した帰り)、頭がほげ~っと全然働いてなかったのですが、そんな私でもこの金堂のすごさはわかりました。
おぉ~~~~~これはすごい!!と写真を撮るも、写真にはその凄さが写らないのよね…。とほほ。上手く言えないのですが、透明なのです。
中には国宝のお釈迦様、重要文化財の薬師如来様、文殊菩薩様、十二神将立像が安置されてます。すごすぎるでしょ。
ちょうど年配の方が熱心に拝まれてたので、一旦離れて最後に立ち寄らせて頂きました。
仏像あるある、暗がりの中に蝋燭の火だけ、なのでよく見えなかったのですが(おぃ)、正直仏像は暗闇で見えないくらいが一番癒されるのだ。
何か前世でやらかしてるのか、私。
ご本尊は如意輪観音様
金堂から石段を登ると本堂があります。
紅葉の時期に有名になるのがわかる!モミジが見事!
紅葉前でも見惚れる綺麗さでした。このモミジが集客してるんだから、徳の高いモミジです。いつの時代に植えられたんだろう。
天狗さんが腰かけてそうな木があったので「天狗さん座ってますか?」と聞いたら葉っぱが一枚ひらりと落ちてきました。うれしい♡
靴を抜いたら本堂の中に上がれます(中は撮影禁止)。
椅子が用意されてたので、座らせて頂きひと休憩。40過ぎて状況把握にますます時間かかるようになり、初参詣の場所は一息付ける場所があると本当にありがたい~。
御本尊は、如意輪観音菩薩様。
今回が初対面です。それもそのはず、希少な仏像である日本三如意輪の一つで、他2体も大阪と兵庫。関東メインに周ってる私が出会ってないのも当然。
生きてる人も死んでる人も救う観音様とのことなので、亡き父と祖母、ご先祖様のことを宜しくお願いしました。
国内最小の五重塔
室生寺といえば五重塔。
パンフレットの表紙にもなってるのですが、季節がよくなかったようで、思ったより地味に見えました(失礼)。
ここからさらに階段を登ると奥の院。が、夫が「なんだか雰囲気が重いし怖い」と言い出したので止めました。
帰宅後、識子さんの書籍を読むと「重い空気」で暗いエリアと書かれておりびっくり。夫よ、すごいな。
本堂にお寺みくじあり
お寺の厳しいおみくじが大好きなわたくし(ドM)。
- 今は思う通りにことが進まない状況
- 信心して待てば明るい未来が来る
- 焦らず辛抱せよ
ここの所ずっと言われてる内容でした。うぅ…こうも何度も言われたら待つしかないわ。
意外だったのがお寺で歓迎される夫がまさかの「凶」
えぇ!?と本人もびっくりしてました。これから運転して東京へ戻るから不安になるやーん。
悪い運を引き取ってもらい引き直したら「大吉」
よかった、よかった。普段引かない人が凶をひくとビビります。
参詣後の感想
紅葉の時期の参詣者の多さは聞いてたので、この日も三連休だし、それなりに観光客が居るんだろうな~と思ってたら拍子抜けするほど少なかったです。ちょっと心配になるほど。
確かに紅葉の時期を外すとどこにでもありそうな「山の中の静かなお寺」ですw
もちろん仏像は国宝ですし、由緒あるお寺ですが、日々の信仰にそこが重要か、と言われると違います。
バスも少なく車じゃないと不便な立地。拝観料もそれなりにするので、地元の方が日々通うお寺にはなりずらいのも一因なのかな。駐車場代もかかるし。
とはいえ、また奈良で暮らすことがあれば紅葉の時期に再訪してみたいです。
道の駅「こもれび市場」
帰りに、近くにある三本松の道の駅のごはんを久々に食べました。変わらないメニューと味に癒された♡
まとめ
- 女人高野のお寺の一つ
- 紅葉の時期が有名
- 国宝の仏像が多数あり
昔は女性が入れる場所が限られていたわけで、そう思うと自由に参詣できる今ってありがたい。
女人高野のお寺に初めて参詣できたことに感謝です。