参詣旅行をする度に、私の身体には少しずつ確かな変化が起きています。それは単に気分が良くなるというだけでなく、自律神経や睡眠、身体感覚にまで影響しているように感じます。
年末年始に関西へ参詣旅行に出かけ、鞍馬寺のある鞍馬山を訪れました。その時から、不思議なことに睡眠薬を飲まずとも自然に眠れるようになりました。
それまで何年も、眠るために薬に頼っていた私にとって、これはとても大きな変化でした。そして今回、ゴールデンウィークに東北へ参詣旅行に出かけたことで、さらにもう一つの変化が訪れました。
夜、お腹に手のひらをそっと置くと、ふんわりと安心感が広がり、朝までぐっすり眠れる深い眠りへと導かれるようになったのです。旅行の前までは、手のひらをお腹に当ててもむしろ落ち着かず、逆に不快に感じることさえありました。それが今では、手を当てるだけで心がすーっと静まり、朝も驚くほどすっきり目覚められるようになったのです。
医学的に見ると、人間の心と身体は密接につながっており、環境や習慣の変化が自律神経系に影響を与えることが知られています。特に自然に囲まれた場所を歩くことや、神社仏閣の静けさに身を置くことは、副交感神経を優位にし、緊張をゆるめる働きがあり、心拍がゆっくりになることで、深い睡眠へと導かれやすくなります。
また、「触れる」という行為にも大きな意味があります。お腹に手のひらを当てるというシンプルな行動は「セルフタッチ」と呼ばれ、安心感を高め、脳内でオキシトシン(愛情ホルモン)が分泌されると言われています。これによって心が落ち着き、身体の緊張が和らぎ、自然な眠りへと導かれるのです。
旅行前の私は、自分の身体に触れることすら心地よく感じられず、むしろ不安が増すような状態でした。それが、参詣を重ね、静かな自然の中に身を置く時間を重ねることで、体の中の緊張が少しずつ溶け、「触れても大丈夫」「自分の体は安全な場所だ」と感じられるようになってきました。
榛名神社の神様に、手のひらから霊気が出ていると言ってたのでその効果もあるのかもしれません。そんな風に感じるくらい、体が自然に整い、変化していくのを感じています。
旅先での経験は、その瞬間の癒しだけではなく、自分の身体の内側で「整う力」を呼び覚ましてくれるものなのかもしれません。参詣旅行は、私にとって神聖な祈りであると同時に、心と身体を本来のリズムに戻す、自然な処方箋のような存在です。
これからも、旅を通して、自分自身を整える小さな奇跡を見つけていきたいと思います。
おしまい!