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【フランクル心理学】漠然とした生きづらさと生きる意味に迷った時

ここ数年の体調不良が本当にひどかったので、体のことだけでなく心理学も勉強するようになりすっかりハマってます。

最近勉強になったのがフランクル心理学。漠然とした生きづらさや生きる意味について一つの答えをくれました。

生きていくことの意味

著書の方が青年期に陥った「人間そのものを醜い、必要ない」と思ってしまう思考がまさにここ数年の私の状態でした。どうしてみんな生きていられるんだろう、と街行く人をみて思ってました。完全に鬱。

この問題に対して冒頭でサクッと回答が書かれてます。

  • 目の前の自分が果たすべき問題にひたすら取り組む
  • 為すべき時に為すべき場所で為すべきことをしてることで生きる意味の感覚に自然と満たされる

生きる意味なんて自分で求めて得るものではなく、必要とされることをやるだけでそのうち満たされるだよ、という考え。ちょっと強引に思えますが、答えのない問答を延々と繰り返してる状態の人間に取っては「あ、そっか考える必要なんてなかったんだ」と逆転の発想で思考が止まりました。

全体主義的な思考停止のように感じる方もいるかもしれませんが、あくまでも「個を殺すのではなく個を生かす」ことが根底にあります。

人間は人生から問われてる存在

  • この人生で求められてることはなんだろう
  • 必要としてる人はどこにいるのだろう
  • その誰かのためにできることはなんだろう

人間が人生に意味を求めるのではなく、人生から人間は問われてる存在である」と心理学者のフランクルは提唱してます。うーん、深い。

どんな人間にも必ずどこかに自分の生き方を必要としてる人がいる、と。そう思うとちょっと頑張れそうな気がしてくる。やっぱ人間って人から必要とされることで生きてるのかもしれない。

ここで読んでおきたいのフランクル心理学を世に広めるきっかけとなった「夜と霧」

フランクル自身も収容されたユダヤ人強制収容所で、絶望し自死を考えた仲間が生きる希望を持つまでのエピソードが載ってます。

生きることが各人に課す課題をその時々刻々の要請を満たす義務を引き受けることに他ならない。

どれだけ劣悪な状況下に置かれても人として最後にどんな選択をするかはその人自身に選ぶ権利があること。その伝え方がすごいのです〜私の文章力では伝わらぬ!

ひとりひとりにたった一度の他に類をみない人それぞれの運命がもたらされる。もし具体的な運命が人を苦しめるなら、人はその苦しみと向き合い、全宇宙にたった一度二つとしてないあり方で自分が存在しているのだと意識するところまで到達しなければならない。この運命を引き当てたその人自身が何かを成し遂げる可能性があるのだ。

この本で学んだことを忘れないようにします。

幸福のパラドックス

「求めれば求めるほど手に入らない」

タイムリーにこの言葉をお世話になってる方に言われた所で。欲しいものを手に入れるのが生きる目的ではなく、余計なものを外して外して思考を軽くして魂に沿った生き方をすることが生まれてきた意味だと。

どんな辛いことにも意味があり、そこからの学びを見出すこと。自分に与えられた運命に大してどのような態度を取るかで真価が問われる

この数年間あまりの辛さに人生を投げ出しそうになったけどどうにか復活したし、これからこの経験をどう生かすか、それを考えるタイミングが今きてるのかもしれません。親、体質、容姿、才能、与えられたもの似向き合ってどう生きるか。ないものねだりしても仕方ない。

負の感情への対処法

「心配さん、あなたな何にそんなに気を揉んでるのですか?」
「怒りさん、どうしてそんなに怒ってるの」

自分の中に湧き上がる感情は無理に抑圧するのではなく、認めて話しかけてあげると蓄積されないそう。

例)夫が家事を手伝ってくれずイライラする→怒りに聞いてみると「夫を信頼して頼りにしてるから」→夫を怒るのではなく「信頼して頼りにしてるよ」と伝える

なーるーほーど。これはすぐに活かせそう。

心には一生成長しない心理的側面がある

幾つになってもやめられない衝動や好みがあるがあるのは当然のことで、それを否定する必要はないとのこと。よかった!!

例えば、プロレスやジャニーズなどの推し活。いい年した大人だから、なんて思わず楽しむべし。

印象に残ったのが、ユング心理学ではヒトには「感情、思考、直感、感覚」の4つの意識があると考えられてるけど、これらが複数欠けてる方も居て、大切なのは「治す」のではなくそういう方が「生きていく術」を学ばせることだそう。

苦手を克服するように教育されてきた世代の私には衝撃。まさにありのままで~という生き方ですね。

身体の不調が教えてくれること

病気系のエピソードで印象に残ったのが「自分自身がその病気になってみる」というワークです。最初はうまくいかなかったのですが、段々とすぐに感覚が味わえるようになりました。これが面白い。自分がやめるべき悪癖を言い当てられてる気がします。

症状を味わうワーク

①健康な身体の自分の症状を作るとしたらどんなふうに作るか考えてみる、その症状の作り手になってみる

②その症状の気持ちを、世界を味わってみてください。そんな感情が湧きますか、声を出しても良いです

③その症状の立場から自分を思い浮かべてください。自分にどんなメッセージを送りますか

④自分に意識を戻し、症状をみてみましょう。③で届いたメッセージをどう活かしますか

※病気の症状だけでなく、止めれない「アルコールやコーヒー」に当てはめてもOK

この世の宿題を全て済ませたら体から離脱できる

「良い人ほど早く死ぬ」って言われてるの宇宙n真理なんだと思う。40歳超えると周囲で亡くなる方が毎年のように出てきますが、自分の人生タスクに集中してる人ほど早い気がします。人に余計な手出し口出しばかりしてる人ほど長生してる。自分への自戒、気をつけます。

早く役目おえてポックリ行きたいわい。

まとめ

  • 生きる意味は人生から求められるもの
  • どこかであなたを必要としてる何かがある
  • 目の前のやるべきことをやること自体生きる意味

フランクルさんのことはこの年になるまで知らなかったのですが、ユングさんに並ぶ位有名な方みたいで、知れてよかったです。