複雑性PTSDの体験記を読ませて頂き、その中で「内的家族システム(IFS)」という治療法を知りました。カウンセラーの方と1対1で、というスタイルがどうも怖く、逃避行動に出てしまってたのですが、繰り返し目に入るカウンセラーの方が居て、これは神様から「受けてみなさい」とメッセージではないかと、予約しました。
結果、すごくよかったです。やっぱり本を読むだけとは違いますね。
内的家族システムとは
自分の中にあるパーツ(人格)と対話することで、トラウマから派生した日々の問題行動の原因を知り対処していく方法です。トラウマの出来事をカウンセラーに話す必要はないのですが、思い出す必要があるので、そこはなかなか辛いです。
わかりやすかった本がこちら。自分で出来るセルフワークも載ってるのでとりあえずどんなものか知りたい、やってみたい、という方にもおすすめ。
Zoomを使ったカウンセリング
今回はZoomを使ったカウンセリングでした。これが良しと転ぶか不安だったのですが、音声トラブルがちょいちょいあった位で大丈夫でした。
自己紹介をしてから軽くパーツ練習。本を読んでからセッションを受けたので、その分サクサクと進みよかったです。
①部屋から苦手な人をみる
「苦手な人を部屋に入れて窓から観察する」ワークをしました。これは本の中で紹介されていてやったことがあったので、リラックスして取り組めました。
この時思いついたのは同僚。
最初は私の中に「警戒してるパーツ」が出てきたので「リラックスするよう声掛け」してから脇に避けてもらいます。すると今度は「無関心のパーツ」が出てきました。「こんな同僚居たな〜、興味もないわ」みたいな。再び脇に避けてもらいます。
そしてもう一度彼女を見ると、全然違う。びっくり別人に見える。
「初めて彼女に出会った時の感覚だ。」
ここでなぜか涙がドバーーーーと出ました。カウンセラーさんに驚かれてるのではないかと焦ったけど、さすがはプロの方、とても冷静に受け止めてくれました。
彼女のことを苦手だと感じてるパーツが脇に避けてくれてセルフが出てきたことで、彼女と出会った頃に感じてた「お話したいな」と思ってた感情が出てきたんです。パーツ、ケア恐ろしい。すごい。
このケアをして以来、彼女のことを思い出しても何とも思わなくなりました。不思議すぎる、セルフすごい。
②ボロボロのパーツ
「気持ちを自分に向ける」と感じたのが「休みたい、だるい」という気持ち。そこから見えてきたのが浮浪者のような身なりで背中を向けたパーツでした。顔も見せてくれないし声をかけても無反応。
座ってもらって布団に横になってもらいました。そこで入ってきた感情が「全部もう終わりにしたい」
この時涙がばーーーっと溢れました。もう止まらない。
③昔の私?
その次に現れたパーツが真逆の陽気な子でした。
- 出かけたい
- 映画に行きたい
ちょっとびっくり。少し会話して観察してるうちに気づきました。
「あ、この子、独身時代の私だ」と。
友人とお出かけしたり仕事帰りに映画を見にいくのが大好きだった。懐かしい〜、こんなパーツが内側に居たのかとびっくり。
人が怖くて引きこもってたここ数年間、すっかり忘れてた感覚でした。不思議。なぜこのタイミングで出てきたのだろう。
そんなこんなで時間切れ、あっという間の90分でした。
セッション終了後の感想
自分でやるのとは違った
自分でやるのとプロの方の誘導は結果が全然違う!!!びっくり!!!
どうしても辛い記憶に向き合うから、肝心なところで逃避行動してしまってることに気づきました。カウンセラーの方がいると良い意味で逃げれないし、お金もかけてるからしっかりやるぞ!と尻を自分で叩けるのが良いのかも。
現状を思う
自宅でセッションを受けて、夫が買ってきてくれた少し珍しいビールを飲んで、ふと思う。
「私は一体何が不満なんだろう」
- 会社員を辞めて自営業になれた
- 毎日好きな場所で仕事できてる
- ここ数年間心身は辛かったけど貯金で生活できた
- セッションも受けれた
- 休暇は趣味の参詣や温泉旅行
「今」の現実だけをみたら十分幸せなんじゃないだろうか。なぜこんなに辛いのだろう。これからワークを続けてセルフ(自己)と繋がれるようになったら、楽しい人生が送れるんじゃないだろうか、そんな希望が持てました。ということで次回の予約をすぐにしました、2週間後です。
自己ワーク
次回のセッションまでに
- 弱ってボロボロになってるパーツに話しかける
- 外側ではなく内側へ意識を入れる
この2点のワークをしながら過ごします。私は外側に意識が向かいやすいので、今のセルフ状態だと推し活が向いてなと実感。それより歯医者の定期検診や美容院だわ。自分を愛してあげないと。オノヨーコさんの言葉を思い出す。