内的家族システム(IFS)の著書「悪い私はいない」から学んだことの備忘録です。今回は5章「内なるシステムを見える化する」です。
内容が濃く、理解に1番時間がかかった章です。
5章:内なるシステムを見える化する
エグザイル(追放されたパーツ)
一般的に「インナーチャイルド」と言われてる幼いパーツのこと。無邪気で創造的で遊び心がありますが、とても敏感なパーツであるためトラウマの影響を受けやすいです。その結果として極端な信念や感情を背負ってしまいます。
2回目のセッションで出てきた5歳の私がそうなのかな?すごく可愛いの…
関連 【内的家族システムIFS】セッション2回目。足踏みする殺意を持った怒りのパーツ
フラッシュバックなどの過去の辛い状況を再体験してしまうのは、このエグザイルが持つ力。なのでこのエグザイルに体が支配されてしまうと抑鬱のような症状(1週間ベットから出れなくなったり)がでます。
これはどん底に居た時の私だな…当時は固形物が喉を通らず、お風呂すら入れなくなりました。
「そんなことはもう忘れなよ」
「気にしすぎだよ」
こういった周囲の言葉でエグザイルを無理に心の牢獄に閉じ込めてしまうと「自分では乗り越えたと思った問題」により人生に様々な形で影響が出ます。
- 小さなことがなぜだかわからないけど気になる
- 自分でも不思議なもど過剰反応してしまう
思い当たるのは義家族との関係。私は、家系のトラウマを引き継いでしまってました。過敏な自分に問題があるのでは?と自問自答した日々はある意味正しかった。相手が100%悪い問題なんてあり得ないもんなー。あの苦しみは人生に必要なことだったと思うと救われる自分が居る。
激しい防衛パーツ
エグザイルのそばには周囲を怖がらせてしまうような防衛パーツがいます。
関連 【内的家族システムIFS】セッション3回目、神様に助けを求めてるパーツ
そのため多くのエグザイルを抱えると、彼らを呼び覚ます可能性のあるものが増えるため、世界がより危険に感じられるようになります。
防衛パーツは生涯をかけて、エグザイルを守ろうとしているため、防衛パーツの許可なしにエグザイルのところへいくことはありません。
管理者(防衛パーツ①)
人間関係、外見、成績などを管理する内的批判者パーツです。私たちを喜ばせたり支配したり切り離したりすることで、エグザイルが刺激されないように先回りします。
自分自身をおろそかにして他人の世話をしようとするのもこのパーツ。夫といるとこのパーツが刺激されてるのがわかる。そういう昭和な家庭で育ったし、夫も「お世話」が妻からの愛情表現だと信じてるから。
夫婦間の1つの愛情表現としてありなのでは?!と感じたけど、管理者は「まだ子供にも関わらず親代わりしてるだけ」で、非常に疲れストレスを感じてるそう。中には常に働いていて全く眠らないパーツもいると知り、切ない😭
管理者は、危険を冒して傷つくことを恐れてるので、私たちがポジティブな気分になるのを望んでません。
一般的に管理者は、コントロールから外れることを嫌いますし、私たちが心を開いたり、自信を持ったり、自分に対して良い気持ちをもつことを嫌がるパーツもいます。
これってもう毒親そのものじゃんwそんな存在が自分の中に居るって…
消防士のパーツ(防衛パーツ②)
防衛パーツが防ぎきれず、エグザイルの感情が刺激された時に活性化するパーツです。
- 眠らせようと解離させる
- ハイ状態にする
- 自殺させようとする
お酒や薬物などでハイにしたり、感情が燃え尽きるまで気を逸らす方法を探します。最終的に自殺という選択肢をもつのもこのパーツ。
私は、辛いことがあると睡眠薬を多めに飲んで眠る習慣があるのですが(自傷行為しそうになる)まさにTHE消防士。消防士に関しては、色々思い当たることがありすぎて読むのが辛かったです。
関連 【内的家族システムIFS】私を自殺させようとする凶暴パーツ
消防士が修行中毒(スピリチュアル)になるのはそれが彼らにとって素晴らしい解決策になるからです。管理者と違い消防士は「高次の意識状態」に入り、なすがままにされることを好みます。自分の痛みから遠ければ遠いほど良いのです
私はスピには傾倒しやすいタイプで、この章は結構衝撃でした。次々と自分を救ってくれそうな指導者を探してしまうのもこの消防士パーツとのこと。
夫から「すぐに他人をすごい人だって信じるよね」と言われたことあり😥自分でも自覚あります。むしろそれが普通だと思ってたのが、夫の人生を知り、違うことに気づきました。夫はぶれませんw他人に興味がないと言うか。自己啓発本とは絶対読まないもんな〜
パーツはあなたの身に怒った出来事のためにその役割を背負わざるを得なかっただけです
自分でエグザイルにアクセスする際の注意
たいていの場合、あなたのエグザイルが誰なのかを知ることは有効ですが、実際に彼らに近づいて助けようとすることはお勧めしません。ほとんどの人はエグザイルを助けるために誰かのサポートが必要だからです。
この説明がセッションを受ける後押しになりました。
防衛パーツの許可なしにエグザイルのところへいこうとすると、自殺衝動や体の不調、自己嫌悪などの反発が起きます。危ない〜
関連 【内的家族システムIFS】セッション1回目。私は一体何が不満なのか
パーツが起こす衝動や問題行動の全ては「自分を守るため」というのが切ない。必要なのは彼らを排除するのではなく、安心させること。
不安衝動が出る度に「今は大丈夫であること」を丁寧に話しかけてます。
まとめ
- 辛い経験があるほどエグザイルが増える
- エグザイルのそばには防衛パーツがいる
- 防衛パーツには管理者と消防士がいる
まだまだ学びたりてない気がするので、この章は繰り返し読み返します。
次は6章「癒しと変容」です。