ここ数年続いた体調不良から8割方回復しました。あとは時間薬かな。回復して気づいたのが療養当時のメンタルの異常さ。特に回復期に恐ろしいほどの感情の乱れがありました。
元々の性格も喜怒哀楽は分かりすいタイプですが「喜怒哀楽」という言葉では表現できないほどの衝動でした。殺人を犯す人の心理ってこんな感じなのかな…と恐怖を感じるほど。
ようやく本が読めるようになってから心理学の本を沢山読みました。その中で「複雑性PTSD」という言葉を知ります。皇室の眞子さまが結婚問題で揺れてる最中にニュースになった心の病です。まさか数年後に自分がこの病気のことを調べると思いませんでした。今はこの心の病がもっと世の中に広まってほしいと思います。
よくわからない生きづらさや心身の不調を慢性的に抱えてる方に届いてほしい。心の病気は特殊なことではありません。
複雑性PTSDとは
複雑性PTSDはトラウマ体験をきっかけとして発症し、PTSDの主要症状(フラッシュバックや悪夢、過剰な警戒心など)に加えて、感情のコントロールや対人関係に困難がでる症状を伴います。 こうした症状により日常生活や社会生活上に大きな支障をきたす精神疾患です。
私の場合はフラッシュバックの多発から睡眠障害が始まり、もう生きていられないほどの希死念慮に包まれベットから起き上がれなくなりました。仕事はもちろん人との関わりが怖くなり社会と断絶した生活が2年間続きました。
症状が出る前の状況
頭も体も心もとにかく忙しかったw
会社員からフリーランスになり、そこから個人開業した時期だったので経済的にも稼げるか不安だったし、毎日のように新しい人と会って交流し、自分の仕事のやり方に悩み、よくいえば充実、悪くいえばかなり無理してました。その上、家事をしない夫との暮らしを両立することで元々あまり丈夫出ない体に負担をかけ続けてました。ベットで寝ると深く眠りすぎて起きれないからソファーで睡眠をとっていたというドMっぷり。30代だからこそやれてしまった失敗です。良い経験になりましたが…
ここまで無理をしてしまったのには、私自身が持つアダルトチルドレンの共依存の影響もあったと今は感じてます(これはまた別記事で書きます)。
起業自体は成功し、会社員では稼げない額の月収を手にしてましたし、収入が安定すると1日数時間の労働で過ごせるようになりました。社会的には成功し、お金という面では不安がなくなったにも関わらず、私は全く幸せではありませんでした。
逆に時間の余裕ができたことで、過去の嫌な出来事を何度も思い出し(フラッシュバック)、頭の中はしょっちゅう人への怒りで一杯になってました。脳内で自分が主人公のホラー映画が次々と作成されエンドレスに続編が作られていくような状態。もはや事実以上の悲劇を自分で勝手に作っていくトラウマの再上演。
他人と関わるのが怖くなりどうすれば人と極力関わらずに仕事ができるか、そのために事業を方向転換するための努力も始めます。
この頃からやばいサインは出ていたんだな…
寝込んだ時の症状
睡眠障害に始まり本格的に寝込むまではあっという間でした。頭が働かずパソコンが開けない日々が続きます。お風呂にも入れず固形食が喉を通らないのでヨーグルトを食べて薬を飲むだけの日々。薬も成人男性が飲む最大量を飲み続けてました。それでも全然回復しない体を見て「もう死ぬしかない」と思うようになります。働けない私には生きてる意味がない、と信じていたからです。まだ貯金も十分あるし、ただ休憩してればいいだけなのに、この極端な思想w
1番やばかった回復期
ここはマジでやばかった。どうにか理性で抑えましたが警察ざたになってもおかしくない位、私の感情リミッターが壊れてました。体の内側から湧き上がる怒りの感情が止められず「私をこんなに苦しめやがって!◎△$♪×¥●&%#(とても書けない)!!」
「やられたらやり返す」
脳内でこの言葉がずっと繰り返されてました。ヤヴァイ。
特に男性への怒りがひどく(義父を筆頭に男性にされたモラハラ・セクハラの記憶が一気に吹き出した)、何かきっかけがあれば本当に何か起きてたかもしれない、そう思う位コントロールが効かなくなってました。この頃自分だけでは対処できないと判断し外部のプロの方のお力を借りてました。
この回復期間の怒りもあるあるだと後に心理学の本で知りホッとしました。当時はまじで頭がやばい方向に舵きりした、と不安で仕方なかった。それまでは衝動的な傷害事件を見ても「怖い人おるな〜」と人ごとだったけど全然ありうると知りました。あぁもう2度と同じ思いしたくない。
自分の問題と向き合う決意
「2度と同じ思いをしたくない」
そのためには自分が抱える問題と向き合うこと、解決するための方法を知ること、自分で自分を癒せるようになること。
この3点を始めることにしました。そして知ったのが「バウンダリー(境界線)」でした。
長くなったので記事分けます。
続き 【複雑性PTSD】バウンダリー境界線が壊れたきっかけ